Blog Epsilon 3
INDYCAR(もはやIRLではない) IndyCar(インディカー)、Indy 500(インディ500)、F1、ビデオゲームなど
<<インディカー:2021年ポートランドGP、2ストップか3ストップか | ホーム | F1:角田裕毅の2021年第14戦イタリアGP決勝>>
インディカー:2021年第14戦ポートランドGPリビュー
シケインショートカット時の順位規定があるとは知らなんだ。
佐藤琢磨は26番グリッドからスタートし、14台抜きの12位完走。巻き返しを図りましたが、トップ10には届きませんでした。
【パロウが今季3勝目】
ポールトゥウィンで開幕戦アラバマGP、ロードアメリカに続く3勝目。これで25点差でポイントリーダーに返り咲きました。ポールスタートながらもスタート直後のターン1でのアクシデントで16位まで後退。チームはすぐに燃料をトップオフさせて2ストップ作戦を選択。最終スティントはロングランでのタイヤの消耗を考慮してブラックタイヤを選択。同様に燃費走行を強いられたロッシを最後まで寄せ付けずにフィニッシュしています。
【シケインショートカット時の順位規定】
今回はローカルルールとして、シケインをショートカットした車両の順位の扱いが事前に規定されました。下の図を基準に以下の条件順で順位を決定します。①アクシデントに巻き込まれずにi2Aとi2を通過した車両。②アクシデントに巻き込まれなかった車両でi2Aかi2ラインのどちらが普通かだった車両、もしくは共に不通過でSC1ラインを通過した車両はi1の通過順。③アクシデントに巻き込まれた車両。
【3位フィニッシュのディクソン】
スタート直後のターン1に慎重にポジション取するものの背後からローゼンクイストの追突を受けて制動距離が延びてしまい、その結果パロウの行く手をふさぐ形となってシケインのショートカットを余儀なくされました。ディクソンもパロウも共にダメージを受けなかったのは幸いで、そこから作戦を切り替えて選択したトップオフをした上の2ストップ作戦が功を奏しました。
【最多ラップリードはレイホール】
レイホイールは2ストップ作戦。1回目のピットストップを予定よりも5周早くピットインしてオワードのアンダーカットを防ぎ、その結果、ラップリードを重ね3点を獲得。しかし、最終スティントで燃費走行を強いられてローゼンクイストとハータにかわされた挙句にタイミングの悪いフルコースイエローで、さらにピットアウトしてきた2台に前に入られてしまい、同じ2ストップだったハービーとニューガーデンに大きく差をつけられて10位フィニッシュ。
【オワードは14位フィニッシュでポイント2位へ転落】
予選ではチームメイトにバンプアウトされてFAST6進出を逃し7番グリッドからのスタート。スタート直後のアクシデントをうまく抜けてラップリーダーに。燃費走行を強いられる2ストップ勢に対してハイペースで飛ばす作戦もフルタンクでのブラックタイヤに苦しんで、レイホールにオーバーカットを許したほか、レース中盤のイエローも2ストップ勢を後押しし、オワードは中断に埋もれたままで14位フィニッシュ。25点差でポイント2位へ後退しています。結局、1976年にジェームス・ハントとジョニー・ラザフォードが達成したマクラーレンによるF1&インディカー同日制覇の再現はなりませんでした。
【佐藤琢磨選手は14ポジションアップで12位】
フレッシュエンジンに交換して臨んだ最初のプラクティスの2周目でエンジントラブル(電気系?)が発生して急遽エンジン交換。ぶっつけで迎えた予選は24番手。規定数以上のエンジン交換によって6グリッド降格のペナルティで26番グリッドからのスタート。スタート直後のアクシデントで12位へ浮上。ダウンフォースを犠牲にしてまで空気抵抗を落としたセッティングで2ストップを選択。しかし、2回のピットストップで共に約3秒ほど遅れたうえに、イエロー直前にピットアウトしたエリクソンとマクロクリン2台に前に割り込まれて12位フィニッシュ。結果的に14ポジションアップで、スターティンググリッドから何ポジションアップしたかで競われる「TAG Heuer “Don’t Crack Under Pressure” Award」 ではダントツのポイントリーダーとなっています。
テーマ : Indy 500 / IndyCar 2021 - ジャンル : 車・バイク
トラックバック
ポートランドGPリビュー
| HOME |